でも、気づいた後に何をすればいいのか、わからなかった。
そのまま数日が過ぎて、また同じしんどさが戻ってくる。
もしあなたが今、そんな状態なら——この記事はあなたのために書きました。
「自分には思考のクセがある」と気づくことは、大きな一歩です。
でも正直に言うと、気づくだけでは日常はほとんど変わりません。
なぜか。
思考のクセは、長年かけて積み上がった「脳の習慣」だからです。
習慣は、気づいただけでは書き換わらない。
意識的に、少しずつ練習することで、はじめて変わっていきます。
では、具体的に何をすればいいのか。
3つのステップでお伝えします。
まず最初にやることは、シンプルです。
しんどいと感じた瞬間を、ノートに書き出すこと。
書く内容は3つだけでいいです。
たとえばこんな感じです。
書いてみると気づきます。「感情」と「思考」は別物だということに。
感情はその場の反応です。でも思考は、自分がつくり出した「解釈」です。この2つを分けて見られるようになることが、変化の入口になります。
書き出しを数日続けると、あることに気づきます。
同じような思考が、繰り返し出てくることに。
たとえば——
「私だけができていない」
「ミスしたら全部終わり」
これがあなたの「思考のパターン」です。
ここで一つ、自分に問いかけてみてください。
「この考えは、事実? それとも解釈?」
先輩のため息は事実です。
でも「私はできない看護師だ」は、解釈です。事実ではありません。
パターンに気づいたら、次は別の見方を探します。
ここでのポイントは「ポジティブに考えよう」ではないこと。
無理にポジティブにしようとすると、かえって苦しくなります。
大切なのは「もう一つの可能性を考えてみる」こと。
「今日ミスしたのは、経験が足りないからじゃなく、情報が少なかったからかもしれない」
100%信じなくていいです。
「そういう可能性もあるかな」と思えるだけで十分です。
正直に言うと、最初はうまくできませんでした。
書き出そうとしても、感情と思考の区別がつかない。
パターンを見つけようとしても、「全部事実じゃないの?」と思ってしまう。
でも、続けているうちに少しずつ見えてきたことがありました。
私が一番繰り返していた思考は——
「私がちゃんとしなければ、誰かが困る」
これは責任感からくる思考で、看護師として大切な部分でもある。
でも同時に、自分を追い詰める思考でもありました。
「誰かが困るかもしれない」は可能性であって、事実じゃない。
そう気づいたとき、少しだけ肩の力が抜けた気がしました。
変わるのに時間はかかります。
でも、書き出して、パターンを見て、別の見方を試す——
この3ステップを繰り返すうちに、確実に思考は柔らかくなっていきます。
思考のクセは、あなたの弱さではありません。
長年、真剣に仕事と向き合ってきた証です。
ただ、そのクセが今のあなたを苦しめているなら——
少しずつ、ほぐしていきましょう。
思考のクセが気になったら、
一人で抱え込まないでください。
看護師専門のメンタルヘルスサポーター
100名以上のメンタル相談に寄り添い、
看護師の3か月救済プログラムを主宰。