逃げた自分を
一生責め続けそうで怖い。
だから辞められないまま、
今日もなんとか出勤している——。
そんなあなたに、
一つだけ聞かせてください。
しんどさを我慢し続けることで、
得られるものはなんですか?
看護師を続けている理由を、
聞かれたことはありますか?
「患者さんのために」
「せっかくここまで頑張ったから」
「辞めたら迷惑をかける」
——そう答えながら、
心のどこかで
「本当にそれだけ?」と
思っていませんか。
辞められない理由の裏には、
多くの場合こんな思い込みが隠れています。
これらは「事実」ではありません。
長い間、プレッシャーの中で働き続けるうちに、いつの間にか「当たり前」になってしまった考え方です。
そして、この「当たり前」が、
今のしんどさを固定させている原因の一つになっています。
「耐えながら続ける」と
「自分を守りながら続ける」は、
まったく違います。
耐えるだけでは、
3年後も5年後も、
同じしんどさが続きます。
大切なのは、
辞めるか続けるかではなく
——今の自分の「当たり前」を一度疑ってみること。
それが、最初の一歩です。
「当たり前を疑う」と言うと、
難しく聞こえるかもしれません。
でも、やることはシンプルです。
自分が「そういうものだ」
と思っていることに、
「本当に?」と問いかける。
それだけです。
たとえばこんな「当たり前」があります。
どれも「おかしい考え」ではありません。
でも、これらが積み重なって
「絶対にそうしなければ」になると、心はどんどん追い詰められていきます。
しんどいと感じたとき、
次の3つを自分に問いかけてみてください。
「私はできない看護師だ」
——これは事実ではなく、解釈です。
「先輩に迷惑をかけた」
——本当に迷惑だったかどうか、
確認しましたか?
事実と解釈を分けるだけで、
しんどさの輪郭が少し変わります。
「辞める=逃げ」という考えは、
どこから来ましたか?
親?学校?職場の文化?
自分が「当たり前」と思っていることの多くは、環境から刷り込まれたものです。
それが本当に自分の価値観かどうか、一度立ち止まって考えてみてください。
私は何と言うだろう?」
自分に厳しい人ほど、
他人には優しくできます。
もし大切な友人が
「しんどくて辞めたいけど、辞めたら負けな気がする」と言ってきたら——あなたは「そうだよ、辞めたら負けだよ」と言いますか?
言わないですよね。
自分にも、その優しさを向けていいんです。
想像する問いかけは、
CBTの技法の一つとして自己批判を和らげる効果が示されています。
私が最初に疑ったのは、
「しんどくても顔に出したら周りの空気が悪くなる」という当たり前でした。
新人のころから、
ずっとそう思っていました。
感情を出すのはプロじゃない。
弱い。迷惑だ。
でもある日、「本当にそうか?」と
問いかけてみました。
患者さんの前で感情的になることは
確かに避けるべきです。
でも同僚や先輩に
「今日しんどい」と伝えることも、
同じように「してはいけないこと」なのか——。
そうじゃないかもしれない、
と気づいた瞬間でした。
変化は一気に来るものじゃないです。
でも、最初の一つを疑えたとき、
何かが確かにほぐれた感覚がありました。
辞めることが正解とも、
続けることが正解とも言いません。
ただ——今のしんどさを
「当たり前」として抱え続けることが、
あなたの唯一の選択肢ではないということは、伝えたいです。
一つだけ、疑ってみてください。
それが、あなたの変化の入口になります。
一人で抱え込まなくていい。
あなたの「当たり前」を、一緒に整理しませんか。